異なる天体の知的生命体が出会う可能性
この宇宙には夥しい数の天体があるのだから、知的生命体から先への進化に成功した天体もあるはずだと私は思う。
生物学系の人には、「知的生命体は科学技術を発展させると、どっちみち自分たちの科学技術のせいで自分たちがダメになるから(例えば核戦争をやったりして滅びるから)、だからどの天体で生命体が進化したとしても、その先へは行かない」と考える人もいる。だけど、知的生命体のいる天体の全部が全部、そうかどうかは分からないよね。
ごく稀だとしても、どこかしらには、その先の世界を切り開いてその後も続いているところがあるかもしれないじゃん。
ただ、そのどちらかだとは思うけどね。高度な文明を持った知的生命体まで来たら、科学技術がある程度発展した時点で急速な勢いでその先へ進むか、もしくは、その自分たちが生み出した科学技術のせいで急速な勢いで一瞬にして滅びるか、どちらかだろうね。ある程度文明が進んだら、知的生命体が自然界と協調した状態でそのまま維持され続けるということは有り得ないだろうから。それは無理だろうね。必ず急速に進むか、もしくは進んでいる最中に自滅して終わるか、どちらかだろうね。知的生命体でも、科学技術を持つような状態に至らず、ずっと原始的な営みを続けていた場合には、そのまま保たれるということは有り得るだろうけれど。
先に挙げたように「知的生命体は、どっちみち自分たちで自分たちの文明を高度に押し進めていくから、そのせいで短いうちに滅びる」と考える人は、「だとすると知的生命体が高度な文明を持っている期間はすごく短いから、それだと、どの天体で知的生命体に至ったとしても、他の天体にいる知的生命体たちも短命だから、その限られた時間に他の天体の知的生命体と接触するのは極めて困難で、ほとんど有り得ない」と考えるみたいだけれど、でも、それは分からないよ。
それは知的生命体から先がないことを前提にした話であって、先に述べたように知的生命体から先の状態へ無事に進めている天体もあるかもしれないから。
それに、知的生命体自体は絶滅したとしても、知的生命体はロボットを作ったり、自分たちで自分たち以外の存在を作り出すことができるから、たとえ自分たちが自分たちのせいで滅びたとしても、滅びる前に、その次を担う存在を生み出しておけば、その存在が他の天体との接触を果たしてくれるかもしれないもの。だから地球でももしかしたら、人類が絶滅する前に人類の次を担うロボットを作っておけば、ロボットが生物から先のロボットの文明を築いて、他の天体の存在を探査し異星人を発見するという未来に向かっていくかもしれないじゃん。
この宇宙に居るすべての知的生命体たちが皆、自分たちの文明を押し進めたせいで滅びて、その後を担う存在も生み出せていない状態だとは限らないよ。
だって、地球のなかの規模で考えてみたって、普通に考えたら絶対に上手くいく訳がないと思うようなことでも、ごく一部に成功している例はあるもの。例えば「独裁政権なんて、いいわけないじゃん」って、思うじゃん?民主主義の人が普通に考えたら。「独裁政権になったら自由がない。国民は不幸だ。悲劇だ。独裁政権で成功するなんて有り得ない」って思う人もいるじゃん?
で、ほとんどがまあそうだよね。独裁政権の国はとてもたくさんあるみたいだけど、ほとんど上手くいってないよね。でも、カタールは成功してるよね。カタールの人たちは幸せそうだよ。独裁政権でも上の人たちの意識がしっかりしていて、自分たちの富だけじゃなくて皆の平和のことを考える人たちだったら、上手くいくことだって有り得るんだよ。
だから、「こうなったら上手くいく訳ないだろうな」と思えることでも、全部が全部うまくいってないとは限らない。どこかしら、ごく稀には、うまく行ってるところだってあるかもしれないんだよ。
だから他の天体の知的生命体も全部を一緒くたに考えて、私たち人類の、しかも過去の人類のしてきたことや、過去の人類の価値観だけを基準にして考えたらダメだと思う。
ふつうに考えたら、知的生命体まで至って高度な文明を持って科学技術が発展でもしたら、もう絶滅秒読みみたいな状況かもしれないけど、でも、全然違う未来に向かった天体も、あるかもしれないじゃない。私たちだって、まだどうなるか分からないよ!次の進化に、成功するかもしれないんだからね!だからその希望を失っちゃダメだよ。過去の人類の基準で言ってくる超権威ある大博士が、「知的生命体は他の天体にもいるとしても、その生物も自分たちの科学技術のせいで短い期間に滅びるから、異なる天体の知的生命体が接触する可能性は無い」と言ってたとしても、それだけを信じちゃダメだ。そうならない可能性だって、あるんだからね。
だから私は、私たち人類がこの先へも進める可能性が僅かにはあると信じ、そこに希望を持って人類の今後を考えたい。
「どうせ知的生命体が高度に発展したら自分たちで破滅するから終わりまで間近」と考えるのではなく、「人類が次のステージに向かって行くために、乗り越えなければならないことを乗り越えるにはどうすれば良いか」を考える。人類から先が無いことを前提に考えるのではなく、人類の先の世界もあるということを前提に考える。
◆意思の疎通について
それから「他の天体の知的生命体(もしくは他の天体のロボット)とは言葉が通じないから、たとえ存在を発見できても意思の疎通ができない」とか言う人いるけど、言語が違うから通じないとは限らない。
言葉が通じないから無理なんて考えるのは滑稽だわ。
だって、ふつうに考えて、例えば0と1だけに還元する「デジタル」の考え方は宇宙人がいたら宇宙人にだって必ずあると思うよ。宇宙のどこで知的生命体が発生し文明を持ったとしても、ある程度まで発展したら0と1の2つだけで表すようなデジタルの考え方は生まれるはず。だから、私たちの想像が及ばないような言語だとしても何かしらの共通言語は持てるはずだと思う。もちろん0とか1とかの呼び方は違うだろうけれど、様々な事をたった2つだけで表すという考え方は他の天体でも出てくるはず。それはなんでかって言ったら、この宇宙自体が根本にそういう構造を何か持っているからだよ。デジタルはその縮図なんだ。だからそこは宇宙規模で共通しているはずだと思う。
生命が生まれた天体で、それが進化していって知的生命体まで至り、ある程度の文明が出来てきたら、0と1の信号という概念は出て来ると思うよ。それは地球だけじゃないと思うよ。
見た目は全然違う生物たちだろうけど、でもその概念は持ってるはず。だから意思の疎通は何かしらはできるはず。使ってる言語が違うから無理なんて、そんなことない。だって地球の言語だけで言ったって、いろんな言語があるけど言語の構造ってみんなどこかしら似てるでしょ?発音や文字の見た目は全然違うけど。それは人間の脳の構造が共通してるからだよ。だから人間が発明する言語には似てるとこがあるんだよ。
0と1だけのデジタルの概念もそうだよ。この宇宙それ自体が、そういう、「二つの対になるものから成る」っていう構造を持ってるんだと思うよ。物質と反物質があったりとかね。プラスとマイナスがあったりとか。もうこれ以上純粋にできないくらい還元していくと、だいたいそういう二つのものになったりするでしょ。だから、すべてを「有」と「無」の二種類だけで記述するような発明は必然的に出てくるんだと思うよ。
だからもう、この宇宙それ自体が、ある種のデジタル的な構造を持っているんだよ。0と1の構造を持っているんだよ。
だから、その宇宙の内部で生まれた生命体たちは、いずれその考え方を持つことになっておかしくないんだよ。私たち生命体はこの宇宙の縮図だから、宇宙と同じ構造を持っているもの。
だから、この宇宙にいる者なのであれば、そこを基点として共通言語を持てる可能性はあると私は思うよ。
遠すぎて接触できないってことはあるだろうけど、でも知的生命体が作った超優秀なロボットたちが宇宙を探査して研究して、まだ解明されていない宇宙の謎を解明しきったら、たぶん何か、今の私たちには想像も及ばなかったようなびっくりすることが発見されるかもしれないじゃん。そしたら、もしかしたら何か、遠い天体と通信する方法を編み出せるという可能性も、なくはないよね。それだけ詳細に宇宙の仕組みを理解できれば、もしかしたら何か、宇宙の構造それ自体に働きかけるということも有り得なくないんじゃないかと思うのだけどなあ。
◆宇宙人も、量子コンピュータを作ってるはず!
この宇宙で生命体が発生し知的生命体に至り文明を持って発展したとしたら、どこであってもいずれは量子コンピュータを作ることになるのではないかと私は思う。
だって、文明を持った知的生命体まで至って科学技術が進めば必ず、いずれ量子力学/量子論は出てくるだろうし、そしたらいずれは量子コンピュータの開発に至るだろうから。それはきっと、宇宙のどこに生命体が発生し知的生命体まで発展したとしてもいずれは起こる、この宇宙に普遍的なことなんじゃないの?
だから、どこか異なる天体の生命体もしくはロボット同士が互いに交信するときは、何かしら、その量子の考え方を基点として交信できることになるんじゃないの?
まず0と1の考え方が出てきて、それで、ミクロな世界では0でもありかつ1でもあるという状態が成り立つような、そういう「有」と「無」の両方が同時にある状態があるっていうことに気づいて、それを応用してコンピュータを作るっていう発想が、必然的に出てくるんじゃない?もちろん、最終的にコード開発して何かしらのプログラミング言語を使うことになるから、コードの内容は違うわけだし、そもそも記述の仕方自体ぜんぜん違う方法を取っているということはあるだろうし、コンピュータの見た目はまるっきり違うだろうけど、でも必ず、「量子」という考え方は出てくると思うよ。
それは遠い星の宇宙人だって、生命が誕生して知的生命体に至って文明が発達し科学技術が進んだから、必ず同じ状況になると思う。だって普通に考えてそうじゃない?その部分は、宇宙のどこでやったって同じになるはずだよね?0と1が同時にあるという状態が発見されるということに関しては。もちろん0や1の呼び方は違うだろうけど。「有る」状態と「無い」状態が同時にあるという現象の発見という意味では、どこの天体でやっても同じことが発見されるのでは。
だから、そこまで来たら、かなりスゴいことなんじゃない?宇宙規模で考えても、量子論が出てきて、もう0と1が同時にあるような状態も分かっていて、それで間もなくそれをそのまま応用した量子コンピュータができるというのは、かなりスゴイとこまで来たってことじゃない?
宇宙人たちと交信するための共通言語のようなものを、獲得できる直前までは来てるっていうことじゃない?
それスゴイよね!たとえ人類自身が、他の天体の生命体と交信することに間に合わず絶滅したとしても、人類が生み出したロボットが量子コンピュータを使って他の天体のロボットか生命体と交信できたら良いよね!量子コンピュータの誕生も、そこに至るまでの大変大きな一歩となるんだわ、きっと!
・・・すみません。ほんとふざけたことを言ってるのは分かるのだけど、でも私は本気で、量子論が、地球と地球外生命体との接触の困難さを打破することを願っています。
宇宙人(地球以外に住む、文明を持った知的生命体)と接触するには、少なくとも量子コンピュータができている状態でないと無理だと思うんだよね。だからそのためにも量子コンピュータは絶対に必要だと思う。今は、まだまだかかる段階だけど。
とにかく私は、将来的に人類が開発する地球のロボットもしくは人類から先の段階に至った何らかの存在が、他の天体もしくは他の宇宙ステーションにいる宇宙人と接触するときには、必ず量子コンピュータは開発されている状態でなければならないのではと思う。そうじゃないとたぶん無理だと思うから。なんとなくね。
専門家から見たら、アホみたいなことばかり言っててほんとすみません。
今の科学では、地球が存続している間に宇宙人と出会える確率は限りなく0に近いということらしいけど、でもそれは今の状態を基準にして考えた場合の話でしょ。このままっていうわけないんだから、これからさき科学技術が今の状況から想像つかないくらいに進んだら、また状況が変わってくるでしょ。だから今想像つく範囲内で考えても、その通りになるかどうか分からないものね。
人類が絶滅した後でも、今の私たちからは想像もつかないくらいにロボットが発達していて、量子コンピュータも当たり前のようにある状態だったら、もしかしたら他の天体にいる他の生物もしくはロボットと交信できる日が来ても、おかしくないと思うよ。
ただとりあえず今の人類が、自分たちが絶滅する前にやっておかなきゃいけないことは、自分たちが絶滅しても自力でメンテナンスして自力で発展していける最初のロボットを作ること。それと量子コンピュータを作ることなんじゃないかと勝手に私は思っているよ。
もう人類は長くは持たないからね。
だいたい、量子コンピュータの実現だって、昔は今世紀後半になるとか言われてたわけでしょ?それが今や、量子アニーリング方式ならもう実現してるじゃん!だから、技術が進歩すれば、最初に思ってたより実現はずっと早まるんだと思うよ。だから、今は宇宙人と接触できるわけないみたいに言われてても、技術が進んだら遠い将来にはできるかもしれないじゃん。直接会うのは無理だったとしても、とりあえず何かしら互いに信号を発信してわずかに交信することくらいは、地球も相手の天体も存続している間に、叶うかもしれないよね!!
2018年3月/4月 間アイ
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